「先輩を見ていると頭の中が歌詞でいっぱいになる」
軽音部に所属する伊東 絃(いとう いと)は、
一つ上の先輩・大曲 湊人(おおまがり みなと)に憧れを抱いている。
あくまで「推し」への感情だ…と自分に言い聞かせながらも
絃の頭の中では先輩への想いがあふれてしまって
ラブソングを書き綴ってしまう始末。
絃は人前に出るのが苦手なため
軽音部として演奏ができていないのに、
先輩に想いを伝えるのなんて、夢のまた夢だ。
ふと、ため息をついた瞬間…
書いていた歌詞の紙が、ひらりと先輩の元へ飛んでいった!?
しかもそれを見た先輩からは、絃のラブソングは大好評で
先輩のバンドへの勧誘までもされてしまった!
ずっと恥ずかしがり屋だった絃のバンド活動、
そして恋が一歩ずつ進みだす――…!
ラブソングに包まれながら
爽やかで甘酸っぱい青春譚をお届け。
※こちらは読切作品です。